外壁屋根塗装に関する業者とのトラブルは、年々増加傾向にあります。悪徳業者には十分注意して下さい。
悪徳業者の手口には共通点があります。少しご紹介いたしますので、騙されないための判断の一助にしていただけたら幸いです。
増えています！外壁屋根塗装の悪徳業者
外壁・屋根塗装の業者とのトラブルに関して、国民生活センターに寄せられる苦情は、２００８年以降年々増加し続けており、最近での相談件数は年間一万件を超えています。典型的な苦情内容は以下のようなものです。
※業者がやってきて、「近隣の塗装工事をしていましたが・・・」と言って、自宅屋根の塗装を勧誘。値下げされたこともあり依頼したものの、見積書や契約書はなし。代金を前払いしたが、いつまでたっても業者が来ない。
※外壁のリフォームをしようと思って、チラシにあった業者へ連絡をして見積りをして貰った。だが、高額な見積りで、予算的に不可能と伝えたところ、業者が値引きしたために契約。ところが、「契約金額では工事が出来ない」と、一方的にキャンセルされた。
⁂最近は、持病を抱えて判断力が低下しているお年寄りをターゲットにした業者が横行しており、「自分は大丈夫」と思っていても、ご実家の両親が被害に遭うこともあり得ますので、充分注意してあげて下さい。
悪徳業者を見分けるチェックポイントとは？
悪徳業者が不実な契約を結ばせようとする手口には、共通点があります。以下のチェックリストを参考に、相手が悪徳業者なのか判断の一助にして下さい。
※「近所で塗装工事をしていまして、お宅の塗装も寿命が近いようですね」等と、偶然を装って、言葉巧みにアプローチしてくる。
※「近くで見積りをしていまして、お宅の外壁の状態も見させてください」など、しつこく外壁・屋根の診断を迫ってくる。
※「今の状態のままだと、すぐにも雨漏りしますよ」と言うふうに不安を煽る。
※「今日ご契約いただきますと、○○○％オフでできますよ」と契約を急ぐ。
※金額面で難色を示すと、即座に大幅な値引きをする。（大幅な値引きができるのであれば、最初から値引きした金額で交渉できたはずです！）
※契約前に、クーリング・オフなどの重要事項について何も説明がない
※「自社開発の塗料なので３０年もちます」など、塗料について過大な性能を宣伝する（今現在、まだ30年持つ塗料はありません）
悪徳業者に騙されないために！
※インターネットから見積もり依頼をされる場合には、２～３社見積もりを取り、不審な点がないか、料金に大きな相違がないかを比較してください。
※業者の説明内容がぞんざいではないか、大事な点について説明が抜けてないかなど注意して聞いて下さい。
※塗装工事を検討する際には、塗料の種類ごとに耐用年数など基本的な知識はおさえておいてください
実際に耳にしたクレーム！
※突然営業マンの方が来られて、「外壁の塗り替えをしませんか？」と言われ、その後見積りを持ってこられた際に、夜の10時～11時くらいまで粘られて、高額な契約書にサインをしてしまいました。クーリングオフしようと思うんですが、できるんでしょうか？とご相談がありました。
※営業マンの方が来られて、「この地域で初めて塗装をさせて頂きますので、モデル価格で出来ますので」と言われて、契約書にサインをして工事をして貰ったが、数年で壁面の色が褪せてきた。
※営業マンの方が来られて、２００万程の見積額を、今ならと１５０万まで値引きをして頂いたので、工事を依頼して塗り替えをしたところ、不備があったのでやり直しをお願いしたら、「私たちは下請け業者なので何も出来ません」と対応してもらえなかった
他にも、クレームについては、沢山話を聞きます。
皆さん、騙されないように、できるだけ即決はしないように注意して下さい。