足場とは、鉄パイプと鉄製の踏み台でできた設備で、手が届かない高所で、精密・能率的な作業をする為のものです。
足場には、単管足場・単管ブラケット足場・クサビ（式）足場の三種類があり、それぞれに特徴があります。
作業制度・迷惑防止・安全性の観点から、足場は塗り替え工事には必要不可欠なものと考えてください
外壁・屋根塗装における足場とは？
近所で新築住宅の工事が行われている際に、建築途上の壁の周りが鉄パイプと金属の踏み台でぐるりとか囲われているのを見たことがあると思います。これが足場で、新築のみならず外壁・屋根の塗り替え工事に使われる付帯的な設備です。
足場とは、職人んの手が届かない場所で、精密かつ効率的に作業が出来るようにしたものです。さらに、高圧洗浄の汚れた水や塗料の飛散を防ぐために、飛散防止シートを掛ける意味でも必要なものです。塗装前の高圧洗浄には必要になるので、工事の初日に組まれます。
外壁・屋根塗装で足場は必要？なくてもOK？
「費用を抑えるため足場なしに出来ないか？」と言う疑問を持つ方もいらっしゃるかと思いますが、結論から言いますと、足場なしで工事を行うことは無理とお考え下さい（一部の平屋や一階のスポット的な塗り替えは別です）。屋根のみの塗装についても、屋根からの落下防止の意味も含めて足場が必要とお考えください。
家の方がDIY塗装で、脚立や梯子を使って壁の一部を塗る分には問題が少ないのかもしれませんが、外壁や屋根を丸ごと塗るとなると話は全く別です（脚立・梯子を使って外壁等を塗る作業には危険が伴いますので、DIYはお勧め致しません）。
塗装作業は、洗浄・養生・三度に渡る塗作業など、幾つもの工程があり、時にはミリ単位の精度を要求されるものもあります。特に仕上げの上塗りは、塗りムラは許されません。しっかりとした足場の上でなければ実現できません。足場代を節約したせいで、きちんとした工事が出来ずに、結果として塗膜の寿命が短くなってしまっては本末転倒になってしまいます。また、「屋根だけの塗装なら足場は不要では？」と思われる方もおられるかも知れませんが、足場がない＝飛散防止シートが無いといううことになり、高圧洗浄水の汚れや塗料の飛散防止が出来ない事で、近隣へ飛び散って、迷惑をかけてしまいます（車等に飛散すると高額な修理費用を請求されることになってしまいます）。また、足場がないことにより、職人の落下の危険性も十分にありますので、職人の安全確保と言う大事な役目の観点からも、屋根塗装のみでも、足場代を節約することなく、きちんと足場の設置をして下さい。
以上のような理由から、足場は、塗り替え工事には必要不可欠なものとお考え下さい。